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Shall We Para Dance?

サン・フレア アカデミー スタッフ・萬木令奈です。私の趣味は読書、映画鑑賞、音楽鑑賞、舞台鑑賞、美術館巡り、カラオケ、三味線、ネイルアート、蚤の市や骨董市巡り、美味しいものを食べること……ですが、この度は私がプライベートで取り組んでいるパラダンスについてご紹介します。

パラダンス歴は約4年

パラダンスを始めたきっかけは、以前、勤めていた会社の通勤途中、電車の中で、現在、所属するパラダンススポーツ協会の方に声をかけられ、もし興味があったら連絡をくださいと名刺を渡され、元々、好奇心旺盛な性格なので、これも何かの縁と思い興味が沸き連絡をしてみたところ、元バレエダンサーの吉田都さんの引退公演に誘っていただき、そこでキラキラで華やかなアクセサリーやドレスに身をまとい踊る、世界大会の海外の選手のパラダンス動画を見せていただきました。

バッサバサの付けまつ毛や舞台用ヘアメイクなど非日常な世界に圧倒されながらも、車椅子でも、こんなにパワフルに華やかにダイナミックに可憐に妖艶に素敵に自分を表現して踊ることができるんだ! と衝撃を受け、心打たれました。

自分を表現したり、人前に出ることが大の苦手な私にとって、このような人生がやってくるとは夢にも思いませんでしたが、この流れに乗ってみたら面白いかも!? と直感を信じて始めた結果、現在に至ります。(笑)

パラダンスの魅力

障害の有無関係なく老若男女問わず、全ての人が一緒になって楽しむことができる数少ないスポーツの一つ、それがパラダンスの魅力です。

パラダンス(社交ダンス)は、スタンダード部門5種目(ワルツ・タンゴ・スローフォックストロット・クイックステップ・ヴェニーズワルツ)とラテン部門5種目(ルンバ・チャチャチャ・サンバ・パソドブレ・ジャイブ)があります。

それぞれ、動きやリズムの取り方に特徴があり、スタンダードとラテンで着る衣装やメイク方法なども全く違うので、いろいろな自分に変身できるのもまた魅力です。

パラダンスは日本ではまだまだマイナースポーツ

今は週に1~2日、2~4時間練習をしていますが、パラダンスはまだまだ日本ではマイナーなスポーツのため、十分に練習できる環境が整っていないのが現状です。

ダンスを踊る時は競技用車椅子に乗り換えて踊るので、車椅子で競技用車椅子を自分で練習場所まで運ぶ必要があります。そのためには、身障者用駐車場の完備など車椅子が通れるだけのスペースが必要になります。段差や階段がある場合は使用できない等、練習場所の確保が大変困難なところがつらいです。

また、社交ダンスの先生は沢山いらっしゃいますが、なかなか日本では、実際に車椅子に乗って操作をしながらダンスが踊れて、指導のできる先生がいないので、自分たちで動画を見ながら研究をしたり工夫をしながら練習をしなければならず、練習量や技術面においても、まだまだ世界と戦うには足りていないのもつらいところです。

とはいえ、とにかく思いっきり体全体を使って表現をするスポーツなので、普段、普通に生活をしていたら使わないような部分を使い筋肉痛になったりしますが、凝り固まった体がほぐれて気分も上がりますし、自分を表現することの楽しさを味わうことができます。

パラダンススポーツは、デュオ(車椅子ドライバーの男女カップル)・コンビ(車椅子ドライバーとパートナー)・シングル(車椅子ドライバーが一人で踊る)・フリースタイル(ヒップホップやバレエ、ストリートダンスやコンテンポラリーなど競技種目フリー)など、いろいろな形でダンスを楽しむことができます。

また何より、煌びやかな衣装を着たり普段は絶対にしないようなメイクやヘアスタイルをするので、女優気分を味わえるのも楽しみの一つです(笑)。

イベントなどで時々、「パラダンスを初めて見ました!」と感激して涙を流される方がいらっしゃいます。私自身、YouTubeで初めて国際大会の海外の選手の動画を見た時、あまりの迫力と堂々とした姿に圧倒され、その美しさに衝撃を受けました。

世界情勢や自身の障害など困難があっても、それに立ち向かい打ち勝つ姿を目の当たりにし、一歩、踏み出す勇気をもらいました。

そして、私の人生は180度変わりました。

ぜひ、一人でも多くの方にパラダンスを見ていただき何かを感じていただけたら嬉しいです。

目標は2028年ロサンゼルス パラリンピック

東京パラリンピックでは、パラダンスは正式種目から外れているため、閉会式のパフォーマーとしての出演でしたが、2028年にロサンゼルスで開催されるパラリンピックでは、パラダンスが正式種目となり、選手として出場することを目指しています。

その前に、この度、8月に東京で開催される「WPDS 公認国際大会」に参加します。

この大会は10年ぶりに日本で開催される国際大会で、世界から16か国、約100名の選手が参加する予定です。

ダイナミックさだったり、繊細さだったり、世界の国々によって、それぞれ特徴があります。種目によっても、コンビやデュオは息の合ったシンクロした2人の演技、シングルは如何に自分の演技に人を惹き付けるかという演技力、フリーは競技種目は自由なので、ヒップホップやストリートダンス、コンテンポラリーやサルサなど、ジャンルに囚われないダンスなど見どころ満載です。

ぜひ実際に見て肌で感じていただけたら嬉しいです。

サン・フレアアカデミー

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