翻訳学習
2022.10.07
わたしと翻訳 ~松本さんの場合~
・登録分野(言語方向):医学・薬学(英日) ・翻訳者歴:5年
製薬会社での経験を活かして
翻訳者になる前はどのようなお仕事をされていましたか。
製薬会社で医薬品の開発をしていました。治験のモニタリング、計画、関連資料の作成等、様々な業務に携わることができました。その中で、海外の会社と情報を共有するために資料の翻訳が必要な機会が多くあり、翻訳会社様に翻訳を依頼することもありました。もともと英語や資料作成に興味があったので、様々な訳文を目にすることが翻訳に興味をもつきっかけになりました。
翻訳者登録に至るまでどのような学習、工夫をしましたか。
始めは英語や翻訳に関する本を購入して勉強し、ある程度勉強したところで医薬翻訳のコースを受講しました。自身のレベルがどの程度なのかが分からなかったので、模擬トライアルなどの評価を頂ける機会を積極的に受けるようにしました。周囲に翻訳者がいなかったので手探りでしたが、できるだけ前向きに挑戦するよう心掛けていました。
「常に学び続けられること」が翻訳の魅力
翻訳者になってから苦労した点はどのようなことでしょうか。
情報収集です。基本的に在宅で仕事をしているので、分からないことは自分で調べるしかありません。コーディネーター様に質問するにしても、このようなことを聞いていいのだろうか、と最初の頃は特に迷っていました。また、規制やITツールなどの情報は日々変わっていくので、新しい情報の収集が常に必要だと感じています。
「翻訳」の魅力は何ですか。翻訳者になって良かったことはなんですか。
私にとって、翻訳の魅力は常に学び続けられることです。英語や日本語以外にも医薬に関する最新の情報に触れることができ、いつも興味をもって仕事ができています。また、翻訳者としてお仕事を依頼してもらえた時はいつも嬉しく感じ、仕事を前向きな気持ちで取り組めているので、翻訳者になって良かったと思っています。
翻訳者になってから気をつけていることはなんですか。
スケジュールと体調の管理です。子供が二人いますので、家族それぞれの予定と案件のスケジュールをクラウド上のカレンダーで管理しています。子供が体調不良になることも多いので、スケジュールに余裕をもたせたり夫と相談したりします。家族みんなの体調が作業時間に直結するので体調管理には気をつけていますが、なかなか難しいです。
大切な”仕事”と”家族”を両立できる翻訳者のお仕事
翻訳者を目指そう!となった時、「文系出身」「理系出身」は関係あると思いますか。
関係ないと思っています。私は理系出身で医薬の内容が理解できますが、英語の知識や日本語の表現力はまだまだ足りないと日々感じています。また、文系出身の方の中にも英語がネイティブのように話せる方もいれば、言語ではなく他の分野に詳しい方などいろいろな方がいらっしゃるのだと思います。私はその背景の中で、努力しながらそれぞれの強みを活かすことが大切だと思っています。
最後に、今後の夢や目標があれば教えてください。
翻訳の仕事も家族もとても大切なものなので、それが両立できている今の環境はとてもありがたいと思っています。今後はさらに仕事の幅を広げたいと思っているので、日々勉強に励みたいと思います。
松本さまには、当社に登録いただいた当時より多くの案件を依頼させてもらっています。
ご依頼相談の連絡については対応可否にかかわらずご返信を早期にいただけるため、その後の対応をこちら側もフレキシブルに対応できるため非常に助かっています。
いろいろとご提案をしていただけることも嬉しいですね。こちらの希望納期に対応できない場合は対応可能納期の提案をいただくことも多く、また、当社社員も社歴の若いメンバーも多いためかご提供情報が不足している場合には、「参考資料として〇〇はないか」などと確認のご連絡をいただけることもあり、こちらとしても気づかされることがしばしばです。(逆に、甘えてしまっていて申し訳ないです)そして、なによりもとても丁寧な作業をしていただいていることにいつも感謝しております。医薬品開発にかかる様々な経験からの知見を活かした翻訳もさることながら、医薬品事業はとにかくその参考資料が膨大で、用語集、テンプレート、前相試験などを的確にご確認いただいた質の良い翻訳成果物をご納品いただけていることから、その後の校正などの作業もスムーズに進めることができています。これは、クライアントレビューの指摘が少ないことが物語っていると感じています。
今後とも、是非ともお力添えいただきたい翻訳者様です。
宮本(ライフサイエンス商品サービス部)
サン・フレアアカデミー