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皆様、こんにちは! 「グラマリスト通信」へようこそ!
単に英文法をわかりやすく学ぶだけではなく、「ICTテクノロジーを使えばこんなに楽しいのか!」と感じていただけるコンテンツが目白押しのセミナー「“グラマリスト” Powered By PC&Web」。
初級編・中級編では、多くの皆様からご好評いただきました。ありがとうございます!
次回はいよいよ上級編に突入します。6月22日(土)09:00-12:00に開催予定ですので、ぜひご参加くださいね。
テーマは「仮定法」と「助動詞」の上級レベルの語法です。少し難易度が上がりますが、一緒に頑張りましょう!仮定法・上級編の語法です。下記のサンプル問題を解いてみましょう!

『After her presentation at the meeting was over, the participants asked a series of questions. She answered each question precisely, surprising everyone with her detailed knowledge and confident demeanor. (ミーティングでの発表が終わり、参加者たちは次々と質問を投げかけました。彼女はそれぞれの質問に的確に答え、その詳細な知識と自信に満ちた態度で全員を驚かせました。)』

上記の文章に、「まるで、彼女はその話題についてすべて知っているかのように話します。」と英語で答える場合、最も適切な英語表現はどれでしょうか?

① She talks as if she knows everything about the subject.
② She talks as if she knew everything about the subject.
③ She talks as if she had known everything about the subject.

解説

② She talks as if she knew everything about the subject.
“as if” の後に仮定法過去を使うことで、実際にはそうでないが、そのように見えることを表現します。仮定法過去は、現在の事実とは異なる仮定や想像を表現するために用いられます。この場合、彼女が実際にはすべてを知っていないが、そのように話していることを示しています。

① She talks as if she knows everything about the subject.
これは現在形の “knows” を使っているため、仮定法ではなく直説法で現実の状況を表現しています。この表現は、彼女が本当にすべてを知っているように話しているという意味になり、仮定や想像の意味が薄れてしまいます。したがって、文脈においては少し不自然です。

③ She talks as if she had known everything about the subject.
これは仮定法過去完了を用いており、過去の事実とは異なる仮定や想像を表現します。この文脈では、彼女の現在の話し方について述べているため、過去の仮定を示す仮定法過去完了は適していません。この表現を使うと、彼女が過去にすべてを知っていたかのように話していることになり、文の意味や話の流れが変わってしまいます。

というわけで、正解は・・・②

結論

「彼女はその話題についてすべて知っているかのように話します。」という文脈に最も適した英語表現は、She talks as if she knew everything about the subject. です。仮定法過去を用いることで、実際にはそうでないが、そのように見えることを自然に表現できます。

具体例

他にも、以下のような文脈で as if 節を使うことができます。

仮定法過去 (as if S did)
・He acts as if he were the boss of the company. (彼は会社のボスであるかのように振る舞います。)
・They spend money as if they were millionaires. (彼らはまるで億万長者であるかのようにお金を使います。)
・She smiles as if she were not worried at all. (彼女は全く心配していないかのように微笑みます。)

仮定法過去完了 (as if S had done)
・He looked at me as if he had seen a ghost. (彼は幽霊を見たかのように私を見ました。)
・She cried as if she had lost her best friend. (彼女は親友を失ったかのように泣きました。)
・They behaved as if nothing had happened. (彼らは何も起こらなかったかのように振る舞いました。)

まとめ

これらの例文は、文脈に応じて適切な仮定法を使っています。仮定法過去は現在の状況を仮定する際に使い、仮定法過去完了は過去の状況を仮定する際に使います。

ぜひ、日常会話やビジネスシーンで活用してみてくださいね!

今回の記事が少しでもお役に立てれば嬉しいです。最後までお読みいただき、ありがとうございました。

次回もお楽しみに!

グラマリスト編集部より

サン・フレアアカデミー

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