セミナー
オンライン
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2025年2月15日(土)13:00~16:00
医薬品の作用様式や投与方法を理解するためには,薬力学(pharmacodynamics)および薬物動態学(pharmacokinetics)の基礎知識が必要です。これらの知識を習得しておけば,新薬開発で実施する臨床試験の経緯や背景および結果の解釈を正しく理解することができます。また,薬物動態学的評価は,非臨床試験だけでなく,健康被験者および患者を対象とするいずれの臨床試験でも必ず行う重要項目です。したがって,これらの知識は臨床試験のプロトコールや治験総括報告書,さらにはコモンテクニカルドキュメントを英文で作成する際に大きな助けになるでしょう。
そこで今回は,薬物動態学について,その概念や医薬品開発において特に重要視する薬物相互作用,反復投与による蓄積,それを考慮した用量設定などのトピックス,そして専門用語の意味や正しい使い方を解説します。
今回も事前課題として和文英訳課題を用意しましたので,是非期日までに英訳文を提出してください。その解答例はセミナーで開示し,それに加えて,皆さんの英文に対して,こちらで気付いた留意点なども当日の解説に盛り込みます。さらに,事前課題の内容に関連した疑問・質問があれば解答用紙の空白部に書き添えてご提出ください。それらに対しても当日の解説の中で,できる限りお応えします。
事前課題の一部を紹介:
日本語と英語の違いやその特徴を考慮して,英語らしい表現の文章に翻訳してください。必要に応じて医学用語を適切に使用してください。なお,英文はAmerican Englishのライティングルールに則って作成してください。
■ 課題1
メデカビル(Medecavir)はサイトメガロウイルス(CMV)感染症に有効な経口抗ウイルス薬である。メデカビルは,経口投与後速やかに吸収され,最大血漿濃度に達するまでの時間は中央値で投与後1~3時間である。
■ 課題2
メデカビルは主にCYP3A4による代謝を受けることから,CYP3A4の阻害剤または誘導剤との併用がメデカビルの血漿濃度に及ぼす影響を検討した。
■ 課題3
メデカビルとの併用で,タクロリムスのAUCおよびCmaxがそれぞれ51%および38%増加した。これはCYP3A4活性やP-gpの抑制による可能性がある。
※ 本セミナーの録画配信期間は動画公開日から2週間です。