セミナー
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① 2024年9月28日(土)13:00~15:00 医薬のニーズに応える専門知識習得―急性骨髄性白血病
日本で最も開発が盛んな医薬品は抗がん剤です。がんはからだ中の様々な組織で発生するので種類が多く,したがって,その治療薬の開発件数も必然的に多くなります。前回は,その抗がん剤開発の中で,最近よく目につくものの一つとして肝細胞癌に対する治療薬の話題を取り上げました。
今回は,新薬開発が盛んなもう一つの悪性腫瘍である急性骨髄性白血病について解説します。白血病には骨髄性白血病とリンパ性白血病があり,各々に急性と慢性があります。そして,その各々の特徴に応じて治療方法や治療薬も異なります。なかでも,急性骨髄性白血病は,病勢が急速に進行するため,慢性骨髄性白血病に比べて治療が難しく,よって,より高い有用性を求めて新薬の研究開発が盛んに行われています。また,白血病は液性がんですから,肝細胞癌などの固形がんとは異なり「転移」という概念がありません。そういった特徴を中心に解説します。今後,急性骨髄性白血病に関するドキュメントを翻訳する際に役立つ基礎知識になる内容です。
② 2024年10月26日(土)13:00~15:00 医薬英日翻訳の実践的スキルアップ―急性骨髄性白血病
医薬情報を正確にわかりやすく翻訳するためには,その領域で用いる言葉の意味を正確に理解しておくことが必須です。たとえば,がん領域で治療の効果があったことを意味する言葉として,白血病の領域では「remission」という単語を使いますが,固形がんの領域では「response」を用いるのが一般的です。この違いは治療効果の評価基準に依存しています。白血病に対する治療効果は症状の改善や検査値の正常化などを基準にしますが,固形がんでは,固形腫瘍のサイズが小さくなるといった,がん細胞の治療に対する反応を基準にしているからです。日本語でも「寛解」と「奏効」という言葉で区別していますから,正確に使い分ける必要があります。
今回は,急性骨髄性白血病とその治療薬について,その領域で用いる専門用語の意味や適切な用語の使い方,および翻訳やライティングのコツなどを解説します。また,事前課題も用意しましたので,期日までに提出していただければ,皆さんが作成された文章をこちらで拝見し,皆さんにとって必要な注意点などが見つかれば解説に加えます。
急性骨髄性白血病やその治療薬に関する文書をわかりやすい日本語の文章に翻訳するための参考になる内容です。
※ 本セミナーの録画配信期間は動画公開日から2週間です。