セミナー
オンライン
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2024年8月3日(土)13:00~16:00
今まで英文ライティングセミナーで「臨床」と題しているときは,医薬品開発で行う臨床試験に関連した英文の書き方を解説してきました。今更ですが,その臨床試験は医薬品などの開発で行う試験のことでしょうか。また日本語には「臨床試験」の他に「治験」や「臨床研究」という言葉もありますが,それらを区別する必要はあるのでしょうか。さらに,それらに対する正しい英語表記はあるのでしょうか。このような疑問があるとすれば,これを解決し,これらの言葉を正確に使い分けることが,和文や英文を書くうえでとても大切です。
そこで今回は,原点に戻り,それらの言葉の違いや英語表記に対する注意点など試験の種類や定義を一つ目の話題として取り上げます。次に,臨床情報の中から病歴,症状,検査,治療法などに関する英文を作成する際に必要な専門用語の使い方やライティング上の注意点について解説します。
今回の事前課題は,試験デザイン,症例記録,および検査に関する文章の英訳です。その課題の解答はセミナーで解説します。なお,期日までに事前課題の英訳文を提出していただければ,皆さんの解答を拝見して,こちらで気付いた留意点などを当日の解説に盛り込みます。さらに,事前課題に関連した疑問・質問があれば,解答の空白部に書き添えてご提出ください。それらに対しても,当日の解説の中で,できる限りお応えします。
事前課題の一部を紹介:
課題1は臨床研究デザイン,課題2は症例記録,および課題3は患者への検査説明について述べています。日本語と英語の違いやその特徴を考慮して,英語らしい表現の文章に翻訳してください。必要に応じて医学用語を適切に使用してください。なお,英文はAmerican Englishのライティングルールに則って作成してください。どうしても訳せない箇所は,セミナー当日に解説しますので,その理由を書き添えてください。
課題1
症例対照研究では,ある病気にかかっている人々(被験者)のグループ(症例)を,その病気を持っていないが他の点で類似しているグループ(対照)と比較する。研究者は過去に被験者に起こったことを病院の記録などにより振り返り,この2つのグループの被験者が,潜在的なリスク因子に曝されていたかどうかを調査する。
※ 本セミナーの録画配信期間は動画公開日から2週間です。