岡本 あゆ美先生
■担当講座
- 中級講座「特許明細書A(IT・電気・機械)」
先生への一問一答
―― 翻訳者になろうと思ったきっかけは?
留学から帰国後、華やかなイメージに憧れもあり、通訳者を目指して通訳学校に通い始めました。
そんな中、プロの通訳者になれるまでの“つなぎ(失礼!)”として見つけたのが、電機メーカーでの翻訳の仕事でした。超高速で情報を処理しなければならない通訳と違い、翻訳では最後のピースがぴたっとはまるまでじっくり考えることができ、マイペースな自分には翻訳が向いていると決心しました。
翻訳者を目指す方へのメッセージ
文系出身の自分が特許翻訳者になれるのか? という相談をよく受けます。かつて私自身も不安でした。
それでも何らかのきっかけで特許翻訳に興味をもたれたのなら、ぜひ自分の専門分野を好きになってほしい。最初は回路図を見ただけで頭がクラクラするかもしれませんが、各要素の働きを丁寧に調べていくと、最後にすべてがつながって「わかった! 楽しい!」という瞬間がやってくると思います。翻訳には日々発見があります。「楽しい」を仕事にできる魅力的な職業です。
■プロフィール
龍谷大学文学部史学科・カリフォルニア州立大学国際関係学部卒業。
2008年よりフリーの翻訳者に。専門は特許(電気・機械)。