通信科受講生から寄せられたご質問を紹介しています。
回答は、中級講座「医学・薬学」担当講師の、渡辺理恵子先生・仲村恭子先生です。
- 産業翻訳の初心者です。翻訳において、①句読点を打つべき場所、②カタカナの“ー”を入れる/入れない、③漢字を使用せずひらがなにする場合のルール、④初心者として最低限揃えるべき辞書、について基本的なことを教えていただけますでしょうか。よろしくお願いします。
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①句点(。)は、もちろん文の区切りで打ちますね。文の区切り方について補足しますと、文脈や内容に応じて、英語の1文を日本語の2文に、または英語の2文を日本語の1文にして、わかりやすい文章を作るようにすることがあります。
読点(、)については、1.読みにくい箇所、2.主語と述語が離れている場合の主語の直後、3.要素を3つ以上列挙する場合の各要素の間、4.接続詞の直後、5.修飾先を明確にする箇所などに打つのが基本となります。特に「5.修飾先を明確にする箇所」についてですが、読点を適切に使用しないと意味が変わってしまう場合があるため、細心の注意が必要になります。『日本人の作文技術』(本多勝一著、朝日文庫)が参考になりますので一読されることをお奨めします。
②各語で辞書や専門書などで定着した書き方を調べ、一般的な表記を確認して使用します。
③代表的なものとして「為、事、時、出来る、但し、即ち、尚、全て、殆ど、乃至、且つ、或る」などは漢字ではなく、ひらがな表記をするのが一般的です。しかし、依頼者によって、指定は異なりますので注意してください。たとえば「全て、及び、並びに」などは厚労省関係など公用文では漢字表記になるのが通常です。
④ドーランドかステッドマンの医学大辞典1冊と、医歯薬出版、南山堂、または医学書院の医学大辞典1冊と、南山堂の『医学英和大辞典』1冊がお手元にあると良いと思います。
※辞書については、特にこれからはCD-ROM版が主流になるでしょう。翻訳速度を上げるためにはCD-ROM版は便利です。しかし、翻訳の質の観点からいえば、事典、辞書、用語集はCD-ROM版でなくても内容の優れたものを選ぶべきですし、複数の資料で翻訳の根拠をとるべきだと思っております。私の場合は、CD-ROM版と書籍版とを併用しています。(ちなみに、私が優れた本を選ぶときの目安の一つは、「改訂と刷」です。最終ページで「改訂○○版第○○刷発行」を確認し、○○の数字が大きいと評価が高い本であると判断しています。参考まで。) 医学関連の書籍は高価ですが、ある程度の投資は必要になりますね。CD-ROM版か書籍版かを問わず、その都度必要なものを少しずつそろえていかれると良いと思います。
多くの医学文書を読んで慣例的な言い回しや表記法をインプットするのが最も効果的な学習方法です。表記法については、正しいか誤りかではなく、依頼者に受け入れてもらえる用語・用法で記述することが重要です。したがって、さまざまな表現方法を習得しておくことも大切です。
- syndromeとsymptomは同じものと考えて良いですか?
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いいえ、syndromeとsymptomとは異なります。
syndromeは「症候群」で、symptomは「症状」です。症候群とは一群の徴候や症状で病態が形成されている状態です(参考:医学大辞典 医歯薬出版)。
- “disease”を「疾患」と訳す時と「疾病」と訳す時の基準は何ですか?
- 特にありませんよ。
- doseとdosageの違いは何ですか?どのように使い分けているのでしょうか?
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以下の説明を参考にしてください。
『医学英語の類語使用法』金芳堂より引用
●dose(1回分の服用量)
1回の投与量を指す。a lethal dose(致死量)、take medicine in small doses(少量ずつ薬を飲む)、in a dose of 2 mg daily、given into three divided dosesのように使われる。
●dosage(投薬、投薬量)
一定のdoseを投与すること、または病状、年齢などに応じた適量をいう。the dosage schedule、the oral dosage regimenのように処方投薬の量的関係をいう。
さらに、補足しますと、実際には厳密に区別されていないようです。しかし、上記のような決まった表現があるものについては、きちんと使い分けをするようにしましょう。
- 「治療」を表すとき、“treated (by) ”の場合は方法を、“treated with”の場合は薬剤など具体的な物質を用いることと解釈してよいでしょうか?
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そのとおりです。
byの後には手術や療法を置きますが、withの後には薬剤が一般的です。しかし、特に新薬など薬剤を強調する特殊な場合に、byが使われている例もあります。能動態にしたときに主語になるほどの「影響力」のあるものに“by”が使われるということでしょう。
- テキスト2 P-18、課題10-1の「Building blocks」は「構成単位」となっていますが「構築ブロック」ではだめでしょうか?
- 「構築ブロック」は他の分野の用語でしょう。残念ながら、蛋白質に対して「構築」を使用するのは不自然です。
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テキストで「発症」という言葉が出てきます。関連する語として「発現」「出現」があります。オンライン辞書などではそれぞれ対訳を以下のとおりとしています。
発症:onset, incidence
発現:expression
出現:appearance, expression
上記3つの言葉は、それぞれどのような場合にどのような使い方をされるのでしょうか。 -
残念ながら、私の知る限り、これらの用語の定義や用法を述べているものはありません。書籍からの引用と私の理解を交えて説明させていただきます。
①「発症」
「病気の始まりをいう。・・・自覚的症状や第三者特に医師により見出される他覚的症状で始まる場合、種々の臨床検査によって初めて病気の始まりを知る場合もある。病気によっては(特に腫瘍)、かなり病気が進行した後に発症が気づかれることもある。」引用:『看護学大辞典』メヂカルフレンド社
「発病:(癌)の始まりで無症候期を含む。感染症を除くと推定することも難しい。発症:自・他覚症状(候)の始まり、検診チェック例では無症候期も含むことになるが、これには異論も多く、このようなことに関しよい用語があることが望ましい」引用:『日本癌治療学会・癌規約総論』金原出版
私の理解では、「(疾患などを)生じること」、「(疾患などが)起こること」、「症状がでること」、「発病すること」などの意味で用いられています。
特に感染症や遺伝病の場合は、体内に発病する因子があっても無症状であったり、無症状期があったりするため、症状が現れたときに「発症」(または「発病」)という表現で区別しています。ニュアンスとしては「(疾患や症状が)出始めたこと」。
②「発現」
私の理解では、多くの場合、「発現」と「出現」は「現れ出る」という意味で同義的に用いられていますね。
しかし、これまで隠れていたものが「現れ出た」ことを強調する場合は「発現」を使うようにしています。また、特定の分野で、例えば細胞を特異的に標識して見つける場合は「マーカーを発現する」、遺伝子組み換えで細胞内に特定の遺伝子を挿入した際は「遺伝子を発現する」のように「発現」を用います。ニュアンスとしては「(これまでなかったのに)現れ出ること」。
③「出現」
こちらも私の理解ですが、広義に「現れ出る」を意味します。「症状が現れる」の意味でも使います。「~の特徴が出現する」といえますが、「~の特徴を発症する」とはいえませんね。「発症」では奇異な表現になってしまうときに便利です。
ニュアンスとしては単に「現れ出ること」。 参考になれば幸いです。
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医薬関係の文書や書籍を読むと、英語だけでなくラテン語等も使用されていますが、課題でもラテン語が出てきました。医薬翻訳にはラテン語の辞書も必要なのでしょうか。
私はラテン語の辞書というものを見たことがありません。翻訳に役立つ、ラテン語がうまくまとめられた書籍等、ありましたらご紹介ください。 -
医学薬学分野の表現法についての知識として役立てるのが目的でしたら、特別に「ラテン語の辞書」を使用しなくても調べることは可能だと思います。医学薬学分野のラテン語は、各分野で特有のものがあります。
たとえばテキストSection12のラテン語は医学薬学生物系の用語ですが、その他に処方箋用語(例:po = by mouth)、解剖学用語(例:pes planus =flatfoot)などでそれぞれ特別のラテン語があります。一般的なラテン語は医学辞典に掲載されていますし、特殊なものは各医学用語集で調査することができます。
生化学の定番の辞典である『生化学辞典』(東京化学同人)は各ラテン語について専門的な解説があるので便利です。しかし、残念ながら、表のようなものにまとめてありません。各用語で調べることになります。処方箋用語のラテン語は『臨床英文の正しい書き方』(金芳堂)という本のなかで「略語集:処方箋用語」というリストでまとめられています。解剖学用語では『解剖学用語』(医学書院)などに多数のラテン語が収載されています。
私の場合は上記の3種類の本でラテン語に対処しています。
- テキストで紹介されている参考文献に加えて、医療実験や器具に関する表現や、医学・科学系の数量表現・冠詞の用法の参考として何か良い文献を教えてください。
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以下の図書を紹介させていただきます。
【実験や器具に関する表現】
●『化学英語の活用辞典』化学同人・・・英語の例文が豊富です。
●『化学辞典』東京化学同人・・・化学専門用語や物質名の調査に便利です。
●『科学大辞典』丸善・・・科学一般の専門知識や用語の調査に便利です。
●『物理実験辞典』講談社・・・実験の手順などの調査に便利です。
【医学・科学系の数量表現・冠詞の用法】
●『技術英語構文辞典』三省堂
●『英語数量表現辞典』三省堂
●『医学英語論文の書き方マニュアル』共和書院
【その他】
インターネットを活用して、「英借文」することに興味がありましたら、次の本も参考になると思います。
●『インターネット時代の英語医学論文作成術 プロが使っている究極のワザ』中山書店
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PC用電子辞書(医薬系)で、“これさえあれば、他はなくてもよい”というような、お薦めのものはありますか?
私は現在、無償webサイト「医歯薬英語辞書」や、「Microsoft bookshelf Basic Ver.3.0」などを使用しています。 -
残念ながら、“これさえあれば、他はなくてもよい”というような便利な辞書はありません。
私の場合は、ステッドマン医学大辞典、バイオメディカル22万語、医学英語慣用表現集などのPC版と、数種類の『医学大辞典』、分野ごとの専門用語集など書籍版とを使用しています。
辞書だけでは不十分ですので、学習の進行に合わせて用語集、専門書、教科書などを少しずつそろえていかれるとよいと思います。また、無償webサイトは便利ですが、信頼性に欠けることもあるため注意しましょう。医学辞典など書籍を利用してダブルチェック、トリプルチェックをして慎重に利用されるとよいと思います。
受講開始時にも辞書・書籍等をご案内していますが、これらは医学・薬学の基礎知識に重点をおいたものになっていますので、表現方法の学習で参考になる書籍を紹介させていただきます。
【例文が豊富】
●『医学英語慣用表現集』文光堂
●『医学論文英訳のテクニック』金芳堂
●『臨床英文の正しい書き方』金芳堂
●『医学英訳活用辞典』金芳堂
【専門用語が充実】
●『医学大辞典』
(「医学・薬学英語講座のアドバイス」で南山堂、医学書院、医歯薬出版のものが紹介されていますが、少なくとも1冊はお持ちになっていたほうがよいでしょう)
【その他】
●『医学英和大辞典』南山堂・・・約25万語もの項目があります。
●『内科学』朝倉書店・・・内科全般
●『がん用語解説集』エルゼビア・ジャパン・・・癌の分野
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本講座を受講して、解説等に用語の根拠として多くの用語集、資料、書籍が挙げられていました。ひとつの仕事に対して、徹底的に調査し、誤訳を防ぐのが翻訳者の姿勢として必要ですが、医療系の専門書などは高額で、多くの書籍をそろえるには限度があると思います。そのための投資を惜しいとは思いませんが、翻訳者として実務をするためには、すべての書籍をそろえないとやっていけないものでしょうか?
特に用語集などはどんどん新しいものが出たり、改訂されたりするので、同じものを買い換える必要も出てくると思いますが、現場のかたはどうされておられるのか、教えていただけたらと思います。 -
お尋ねになる気持ちが痛いほどよくわかります。おっしゃるとおり、多くの書籍をそろえなければならず、かなりの投資をしています。
定番といわれている辞典や用語集は一通りそろえていますが、依頼された翻訳の内容に合わせて、その都度、専門書を購入することも多いですね。
私の場合、書籍代の出費をできるだけ抑える方法として以下の2つのことを心がけています。
①図書館を利用する
専門性の高い分野の書籍については、できるだけ図書館を利用するようにしています。都道府県立の大きな図書館や医大付属の医学図書館を利用しています。
②得意分野に絞って仕事をうけるようにする
翻訳者として登録するときに、専門分野を伝えておきます。こうすることで書籍購入費と作業時間を少なくすることができます。
しかし、以上のような努力をしているものの、十分な調査ができないことが多いため、書籍を購入し続けています。納得のいく翻訳をするためには仕方の無い部分もあるでしょう。
- 翻訳をしていて、どうしても分からない用語や表現があった場合、先生はどのように対処されていますか?クライアントに確認することも可能かと思いますが、もしその部分が特に内容全体において鍵を握るような部分でない場合、その程度のことを逐次確認するのも、将来的に翻訳者としての技量を問われるような気がするのですが、その点もどうお考えでしょうか?
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まずは、自分自身で可能な限り徹底的に調査します(可能な場合は専門家に質問します。平素より、友人・知人を通してさまざまな専門家と連絡がとれる体制作りをしておくと助かります)。
その上でクライアントに質問するようにされるとよいと思いますよ(クライアントに確認する際は翻訳会社を通して行います)。十分に調査をした上で質問すれば誠意が伝わるはずです。
以下は「この翻訳者はなかなかヤルなと思うのはどんな人?」というアンケート結果です(出典:実務翻訳ガイド2003 アルク出版)。参考になれば幸いです。
「質問が的を射ている人」、
「原文の誤りを指摘し、予想できる訳文を提示してくれる人」、
「原文作成者のクセ、ポイントになりそうな新用語、チェッカーが困りそうな問題を先に指摘し、さらにそれに対する対処案まで提示してくれる人」、
「納品時に用字用語リストやコメントを添付する人」、
「わからないことをきちんと質問してくる人」、
「見る人の立場を考えたコメントリストを書く人」、
「辞書のコピーやサイトのアドレスなど、コメントの根拠を示してくれる人」など。
- 日本語訳をする際、気をつけなければいけない点(例えば文法を壊さず訳すなど)や、商品にするための日本語訳の要点などがあったら教えてください。同じ文を何文も日本語訳してみたのですが、そのまま直接訳すと日本語が変になったり、その文をちゃんとした日本語に直してみると英文法とは少し異なる文になってしまいます。
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おっしゃるとおり、商品としての訳に仕上げるのは易しい作業ではありません。
テキスト1のP.1-3の、≪作業内容(和訳の場合)≫ No.6を参照してください。「原文の構造に引きずられることなく、自然な日本語として表現します」とありますね。
[原文の読者が得る情報]=[訳文の読者が得る情報]をいつも意識して翻訳します。
このためには、さまざまな工夫が必要です。例えば、原文で1文を訳文で2文にしたり、反対に、原文で2文を訳文で1文にしたりすることがあります。品詞を変えて表現することもあります。変更するときに、原文筆者が強調している点を変更してしまったり、因果関係を消去してしまったりということがないよう十分に注意を払う必要があります。
例として、Elevated blood pressure caused ・・・
は、直訳では「上昇した血圧が原因となって・・・を起こした」ですが、自然な日本語にすると「血圧の上昇により、・・・が起きた(生じた)」や「血圧が上昇したため、・・・が起きた(生じた)」などになりますね。過去分詞の形容詞的用法であるelevatedを日本語では名詞や動詞として訳したり、無生物主語+causedなので「~により」や「~したため」と訳したりすると自然な日本語になります。
繰り返しますが、[原文の読者が得る情報]=[訳文の読者が得る情報]が重要です。原文の意味に忠実に訳し、しかも自然な日本語で表現できるよう努めてください。
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文系出身です。レポート以外の課題でも、訳語を選択する以前に内容を理解できず、他の基礎的な勉強を並行して行う必要性を強く感じました。 医療系の知識がない場合は、どのように翻訳学習に取り組んだら良いでしょうか?
先生は、どのような勉強方法でいろいろな知識を身につけられましたか? -
今でも必死になって勉強しています。毎日がわからないことの連続で医学の教科書や英文記事を読んで学んでいます。知識が一番身に付いた機会はon-the-job-training(OJT)だと思います。期限までに翻訳を完成させなければならない状況ですと不思議と難しい専門書を読んでも頭に入りました。
時間に余裕のあるときにのんびりと医学書を読んでいると頭に入らないのに追い込まれると理解できるなんておもしろいですね。
お手元にはどのような医学専門書をお持ちでしょうか?まだ、何もそろえていらっしゃらないのでしたら、私はいつも医学・薬学翻訳の初心者のかたには、はじめに『医学大辞典』(ドーランドとステッドマンのいずれか)1冊と、『医学大辞典』(医歯薬出版、医学書院、南山堂のいずれか)1冊と、『医学英和大辞典』(南山堂)を買うことをお勧めしています。
また、高校化学と高校生物の教科書を入手して復習することも必要です。さらに、医学の基礎を学ぶには『医学を学ぶための生物学』(南江堂)は役に立つ、たいへん優れた図書です。
学習が進むにつれ、勉強しなければならないことをたくさん見つけ、驚かれることと思います。あれもこれもと欲張らないようにしてください。まずはご自身が最も興味を感じる疾患や分野を見つけて、集中的に学習や翻訳をされるとよいと思います。
たとえば「高血圧」について関心をおもちでしたら、医学辞典、専門書、インターネットなどを利用して「高血圧」についての知識を十分身につけます。その後、高血圧関連の英文を入手して翻訳してみましょう。
「一次性高血圧」と「二次性高血圧」をご存じなかったときと比べて、翻訳が一段と上達していることを実感するはずです。
翻訳技術とはこのような地道な努力により、少しずつですが身に付いていくものです。一朝一夕では得られないのです。
苦労を伴いますが、英語が好き、翻訳が好き、向学心が高い、医学への関心が高いなどの動機に強く支えられます。「継続は力なり」ですので、モチベーションを高く持ち続け、長期的な計画として臨まれるとよいと思います。
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テキストに「文頭には算用数字を置かない」とありましたので、課題文は数字を文字で綴って英訳しました。他の方法として、文を書き直して数字が文頭に来ないようにするとありました。
例えば、存在を表す文であれば、「~が…にある」の場合、“~ is[are] in ….” を、“There is[are] ~ in ….” などとできますが、ほかにどのように表現できるのでしょうか。 - 構文を変える方法以外には、語順を変える方法がありますね。新聞記事などでは、「Out of+全体の数字+カンマ(,)+ 一部の数字」(例:Out of 100 students, 30 had ~)で始まる文をよくみかけます。語順を変える方法には倒置法もあります。倒置法には、一定のルールがありますので文法書で確認しておかれるとよいでしょう。
- 和文英訳で、「10.1 g の塩化ナトリウム」のように、文頭に小数点のついた数字がくる場合、”Ten point one grams of sodium chloride” と訳すのでしょうか?
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“Ten point one grams of sodium chloride” とするのは文法的には誤りではありません。
しかし、通常、小数が文頭にくるような文を避けます。語順を変えたり、構文の工夫をしたりしなければなりませんね。
- 数値を算用数字で表記した場合、単位もmlのような略語で示すのでしょうか?
- そのとおりです。しかし、「パーセント」の場合は、基本は「数字+記号」(例:25%)ですが、実際には「数字+スペルアウト」(例:25 percent)も結構多いですね。(参考:『英語数量表現辞典』三省堂)
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量や重さなどを表す際、単位の前の数字が「1」の場合は “a ~”と表記してもよいでしょうか。
例えば、Add 1 ml of ⇒ Add a milliliter of… や、Add 1 g of ⇒ Add a gram of…という具合です。(テキストP.1-28) -
単位の前にはaを使用せず、数詞を用いることになっています。
文中では数字を、文頭、タイトル、見出しなどではスペリングアウトした数詞を用います。(参考:『英語数量表現辞典』三省堂)
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時間の単位と1未満の数の単数・複数の扱い方についてお伺いします。
数字+単位の場合、文頭を除いて数字はスペルアウトせず、アラビア数字と単位(200 kg, 2 m, 10ml等)でいいとテキストに記載がありますが、
①時間(minute, hourなど)も同様に、2 minや3 hrと記載してもいいのでしょうか?
②また、1未満の数(0.5 mlなど)を文頭でスペルアウトする際、zero point five milliliter(s) 単位を単数、複数どちらで受けるのが正しいのでしょうか? -
①時間の単位は、国際単位系(SI)で決まっているものは「s(秒)」のみですが、慣例的に「min (分)」と「h(時)」が用いられることが多いです。
②文頭の少数は避けるようにします。通常、文中でスペルアウトするのは可算名詞を伴うときになります。その場合、1以下(1も含む)の数は単数扱いになります。 (参考:『英語数量表現辞典』三省堂)
- 「蛋白質」の標記について迷っています。例えば『南山堂医学大辞典』では、医学会では「タンパク質」とカタカナ表記を使用するとありました。でも翻訳では「蛋白質」と漢字表記をするほうが主流なのでしょうか?
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「蛋白質」、「タンパク質」、「たんぱく質」などいずれもあり、依頼者の指定に従うのが一般的です。指定がない場合は、依頼者に確認する、または納品時に用語リストを添えて使用した表記についてコメントしておきます。
同一文書内で表記を統一することも重要ですので注意しましょう。
- 化学成分の表記について「NaOH」のように化学式で表す場合と「sodium hydroxide」のように英文で記載する場合の原則はあるのでしょうか?
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「翻訳者として」と「原稿筆者」としての観点でお答えしたいと思います。
翻訳者としては、依頼者から特に指示がない限り、原文に従うというのが原則になります。すなわち、原文が化学式で書かれていれば化学式で、物質名で書かれていれば物質名で訳すのが原則です。
一方、原稿の書き手としては、主に物質の組成または構造を示す意図がある場合や表現を簡略化する場合に化学式を用いるのが一般的です。対象読者によって、化学式と物質名を使い分けすることもあるでしょう。
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Microsoft Wordを使用すると、“自動校正機能”で、化学式などが自動的に書き換えられたりしますが、ハイフンなどの細かい部分も、産業翻訳では厳しくチェックされると思います。
このような場合、Wordの自動校正機能に従って良いのでしょうか。自動校正機能は、自分の意志に反して勝手に変換されてしまうことも多く、ときに苛立ちを覚えることもあります。
多くのプロの方々もWordを使用していることと思いますが、どう対処しているのでしょうか。禁則処理のようなところまで細かく設定を変えているのでしょうか。それともまた、Wordではないソフトを使用しているのでしょうか。 -
さまざまな表記法が存在するものについては、翻訳依頼時に指定されるのが一般的です。指定がない場合は、全訳文で統一しておいてリストやコメントを別添するとよいでしょう。
たとえば、あるクライアントは「細かい部分は後で一括変換しますので、具体的に対象の表記と別案をリストにしておいてください」と言います。
ちなみに、自動修正をしないようにしたい場合は、ご存知かもしれませんが、簡単に設定を変えることができますので、以下に私が通常行っている方法をご紹介します。Wordのバージョンで異なりますが、参考にしていただければ幸いです。
【オートコレクト項目を削除する】
①[ツール] メニューの [オートコレクトのオプション] をクリックします。
②[修正文字列] ボックスの下の一覧で、削除する項目をクリックします。
③ [削除] をクリックします。
- ワープロでローマ数字[Ⅰ、Ⅱ・・・]を出す場合、和文ワープロの1から変換して全角表示では出せましたが、和英は通常半角だと思いますが、ローマ数字だけ全角にしても良いのでしょうか、それとも他の出し方がありますか?
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私の場合、英訳ではTimes New Romanのフォントを使用しますが、ローマ数字には、I(アイ)、V(ヴィ)およびX(エックス)の文字を組み合わせます。英語から日本語のモードに変えてローマ数字に変換しないようにしましょう。
訳文のエンドユーザー(リーダー)のところで文字化けが起きてしまうかもしれません。Times New Romanというフォントを使用するのも、文字化けの点で安全だからです。
ローマ数字に限らず、記号や単位など機種依存文字には注意が必要です。
- 例を示す表記で、①“e.g.” や ②“ex.” 、また③“i.e.”をよく見かけます。和訳の際には、どのように表記したらよいでしょうか。また、英訳の際にはあまり使用しない方がよいのでしょうか。
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①和訳では「たとえば」や「~など」を文脈によって使い分けるとよいでしょう。また、英訳では『医学英語論文の書き方マニュアル』(共和書院)によると使用が認められています。
ちなみに、etcはあまり好まれないため使用しないようにします。
②ex.は、文脈によって何の略であるか異なりますので、残念ですが、訳し方について一様に申し上げられません。
『ジーニアス英和辞典』によると、ex.を略語とする単語はexamination、examined、example、exception、exchange、excursionなど多数あります。また、ex- のようにハイフン付きのものもあり、この場合はformerの意味で用いられますね。
『医学英語論文の書き方マニュアル』(共和書院)では、“ex-”についての記述はありますが、“ex.”についての記述はありません。
③i.e.= that is(to say)ですので「すなわち」と訳すことが多いですが、やはり適当な訳し方は文脈で決まりますね。英訳では『医学英語論文の書き方マニュアル』(共和書院)によると使用が認められています。
さらに参考までに申し上げると、これらの略語が欧文用の句読点や記号(:、;など)とともに使われている場合は、和訳ではなるべく言葉または和文用の記号(「、」や「。」など)で表すようにしましょう。どうしても必要な場合だけ欧文用の句読点や記号を使います。
- “During,”、 “for”の使い分けに加え、“while”は何か注意すべき点はありますか。(テキストP.1-25 翻訳のポイント)
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duringはある限定された期間内のある時に起こる場合に使用されますが、forは全期間続く、すなわち「~の間ずっと」を意味する場合に使用されます。
【例】I was in hospital for two weeks during the summer.
「私はその夏2週間入院していた」(出典:『ジーニアス英和辞典』)
duringとforは前置詞ですので名詞が続きますが、whileは副詞節を作る接続詞ですのでS+Vが続きますね。また、主節のSが共通する場合はSが省略されてwhileに続くVは~ing形をとることが多いです。
期間内のある時点に起こる場合にも全期間ずっと続く場合にも用いられます。whileはその他に譲歩(「~だけれども」の意)や対照(「一方、~」を表す場合にも用いられます。
- 英訳時の冠詞AやTheの使い方がよくわかりません。
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冠詞の一般的なポイントと医学英語で使う冠詞について説明させていただきます。(参考:『楽しく学ぶ医学英語』金芳堂)
【冠詞の一般的なポイント】
主なものを挙げますと、
a/an:具体的なある一つの事柄(人を含む)を表す場合。oneに近く、主として初めて話題にのぼる名詞に付けます。
a/an:不定のある事柄(人を含む)を表す場合。anyに近く、実質的に名詞が表しているもの全体を指します。
the:何を指しているのか相手にすぐわかる特定のものを指す場合。これはtheの基本用法ですが、次のようなものがあります⇒前に出たものを指す、その場の状況からわかるものを指す、常識的に考えて「唯一のもの」を指す
【医学英語で使う冠詞】
医学英語では次のように考えると理解しやすいと思います。
①抽象名詞でも具体性を表現するにはa/anをつける。
例)There was an increase in GOT.
病名には、冠詞なし、不定冠詞(a/an)、定冠詞(the)で表現する場合の3通りがある。
冠詞なし・・・ある病気を他の病気と対比させる、つまり総称的な場合。
例)a patient with cancer
不定冠詞(a/an)・・・ある病気の作った生成物や事象を具体的に表現する場合。
例)A cancer was found under a reconstructed breast
定冠詞(the)・・・前に話題になった種類を指したり、説明によって限定したりする場合
例)Grossly, the tumors are rounded. 例)the cancer developed at the liver is ….
②臓器名、組織名、身体部位を表す名詞には定冠詞(the)をつける。(ただし、実験や検査の材料としての意味合いの場合は定冠詞(the)をつけない。)
例)the face、the head、the stomach, the lungs.
③前後関係から意味が正確に伝わる場合、定冠詞(the)をつけない慣用表現。
例)after operation、after admission、for treatment of、in response toなど
- 実験器具などの前に“a” と“the”、どちらを付けるか迷う事があります。何かルールはありますか。
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英文法で学んだ冠詞の用い方と同じですが、判断が難しいこともありますね。主なルールと対処法は次のとおりです。
①初めて出てきた場合はaを、2回目以降はtheを付けます。文脈で判断します。
②初めて出てきた場合でも、前後の関係から自ずと限定される場合にはtheを付けます。
日常英会話から例を挙げると「冷蔵庫」や「居間」にはtheが付きますね。
しかし、科学技術系で、日常英会話の「冷蔵庫」や「居間」と同じくらい十分に知られている実験器具などは私たちにはわからないので、インターネット検索を利用して多くの例文を見て確認するとよいでしょう。
- 「and」の訳し分けの基準はありますか?(A and B⇒AとB、AやB、AおよびBなど)
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2つの要素の性質や文脈によって訳し分けることがあります。
例えば、「AとB」は一対のものや2つに大別されたものに使用することが多いですね。
「AやB」にはAとB以外にもあるというニュアンスを出す場合に用いることがあります。
「AおよびB」は最も一般的な言い方で、単に2つを列挙するのに用いることが多いです。また、3つ以上の列挙の場合に最後の要素の手前で「および」を使うことがありますね。 また、A and Bは「AならびにB 」と訳すこともあります。
さらに詳しくは、サン・フレアのHPの『翻訳の泉』第14回「andとorの話」を参照されると良いでしょう。
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助動詞「can」を「~できる」と訳す時、「~することがある」と訳す時の判断基準は何ですか?
例)テキスト3 P.3-27 課題17-2 L.8のcanの訳。 -
文脈から判断することになります。
医学薬学翻訳でcanが使われるのは、可能(能力)と可能性のいずれかであることが多いです。文脈から、このいずれであるかを判断して訳しています。特に、分類の方法について述べている場合に注目してください。分ける「基準」によって、カテゴリーの種類が異なってきます。したがって、英文ではcanまたはmayを伴うことが多いです。分け方のそれぞれの基準によって、「A、B、C、Dのようにも分けられる」、「X、Y、Zのようにも分けられる」、「アとイのようにも分けられる」というニュアンスを含んでいるのですね。
- 「entire」と「whole」の違いとそれに続く名詞の処理(単数、複数)をわかりやすく教えてください。
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『医学英語の類語使用法』(金芳堂)によりますと、entireは「壊されたり、損傷されたりした部分のない状態をさす。すなわち一つのまとまりがあり、内容的にすべて完備し、しかもばらばらになっていたりせずにつながっていること」を意味し、wholeは「全体を構成している部分が、どういう状態であってもその部分が一つも欠けずそろっている全体をいい、複数形の前に直接置くことは稀である」と説明されています。
「まだ切らないリンゴ全体をan entire appleといえるが、切ってから全部集めた場合はa whole appleになる」という例が挙げられています。
また、Merriam-Webster辞書には以下のような説明がありますので、参考にしてください。
whole, entire, total, all mean including everything or everyone without exception. whole implies that nothing has been omitted, ignored, abated, or taken away <read the whole book>. entire may suggest a state of completeness or perfection to which nothing can be added <the entire population was wiped out>. total implies that everything has been counted, weighed, measured, or considered <the total number of people present>. all may equal whole, entire, or total <all proceeds go to charity>.
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今回、医薬基礎講座を受講して文法力が弱いことに改めて気付きました。
専門講座に進む前に、「翻訳表現入門」講座を取った方がいいか悩んでいます。
例文が多くわかりやすい文法書などがありましたらご紹介ください。 -
ご自分に不足しているものを意識し、勉強の方向性を探る前向きな姿勢をおもちで素晴らしいですね。
まず、大学受験用の参考書を利用して、ご自身で高校レベルの文法を総さらいしてみてはいかがでしょう。
1日に1~2時間費やして約1ヶ月を目途に終えるといいと思います。完全にマスターできなくても、とにかく本の最後まで学習しましょう。
その後は辞書代わりに必要な項目だけ調べ、繰り返し利用すれば良いでしょう。
「翻訳表現入門」は、その復習の成果を確認する目的で受講されると効果的だと思います。ご自身が確保できる勉強時間に応じて、文法の独習と「翻訳表現入門」受講とを併行されてもよいのではないでしょうか。
専門講座は調べ物が中心になると思います。英語力は大事ですが、調査力も重要な要素ですので、ある程度の英語力が身につきましたら、なるべく早い時期に専門に進まれると良いでしょう。ただし、モチベーションを高く持って「あせらず、しかし効率的に」前進してください。
次に、文法書を2冊紹介させていただきます。
①『山口英文法講義の実況中継 上・下』(語学春秋社)
大学受験用の参考書ですが、説明が非常にわかりやすく、重要な文法事項(特に仮定法、関係代名詞、完了形、比較構文)がしっかり身に着きます。
多くの方に絶賛されています。
②『英文法解説』(金子書房)
ロングセラーの文法書です。専門性が高いため、ある程度の基礎力が必要です。
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今後、専門講座では基礎講座以上に広範囲な調査作業が必要だと思われます。
医学・薬学の翻訳者を目指すにあたって、先生がお持ちの情報源や、資料などの活用術があれば、お教えくださいませんでしょうか? -
【具体的な情報源について】
●定番といわれている辞典や用語集は一通り手元にそろえておく。
例:『医学英和大辞典』(南山堂)、『生化学辞典』(東京化学同人)、『化学辞典』(東京化学同人)、『医学英訳活用辞典』(金芳堂)、『がん用語解説集』(エルゼビア・ジャパン)、『整形外科学用語集』(南江堂)
●教科書で基礎知識を学ぶ。
例:高校教科書(生物、化学)、『医学を学ぶための生物学』(南江堂)、『解剖学』ほか(金芳堂のMINOR TEXTBOOKのシリーズ)
●政府系など、信頼性が高いウェブサイトを参照する(ただし、ダブルチェック、トリプルチェックをするようにしましょう)。
例:Drug Safety Information、Healthcare Clinical Practice Guidelines、JANCOC Homepage、MINDS 医療情報サービス、
PubMed Home、くすりのしおり、医薬品医療機器情報提供サービス、医療科学社のホームページ、
上手なセルフメディケーション-お薬検索、診療ガイドライン、添付文書情報メニュー、
日米EU医薬品規制調和国際会議(ICH)
医学書は高価なものが多いですが、辞書や用語集があると調査時間を短縮することができて助かるので投資する価値はあります。少しずつそろえていかれるとよいと思います。また、購入前に図書館を利用するのも良い方法だと思います。
【資料などの活用術について】
調査方法として、複数(理想としては3種類以上)の書籍やウェブサイトで裏付けをとることが重要ですね。ただし、書籍によるほうがネット検索より調査結果の信頼性が高いと私は考えています。また、ウェブサイトを利用する際には日・英ともに信頼性の高いサイトを見つけるようにしてください。信頼性の高いサイトとして、政府系のものを利用することが多いです。